2015,5/11月命日を福島の子供達とともに

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5月の月命日は福島市チャンネルスクウエアにておこなってきました

チャンネルスクウエアとは室内こども遊び場です
震災後すぐに計画が立ち上がったもののこの春にようやく完成しました
本格的な遊び場の他にカフェも併設され、また放射線測定をおこなってくれるコーナーも設置されています

子供の日もあるこの5月の月命日はこちらを訪問することで
すこしでも現在の福島市のこどもたちとそれを取り巻く環境がどういったものかを知れたらと思いました



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この日は
朝から会場近くにある
森合幼稚園を訪問しました
幼稚園児、保護者あわせて160名くらい集ってくれていたかと思いますが
谷本賢一郎さんのライブやダンサーunoさんのダンスレッスンなどをおこない
子供たちとの時間を過ごしました。
幼稚園をこの春卒業した子供たちの親御さんもきてくれたりと
短い時間でしたがとても盛り上がりました。

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その後は福島大学付属小学校を訪問し
200名くらいの1年生を相手に歌ったり踊ったりととても元気な子供たちとの交流時間をもちました

同時にチャンネルスクウエアにて会場入りしたスタッフたちは
会場にきてくれている親子を対象に
フラワーアーティスト小林さんチームのワークショップや
アポロガスさんのキャンドル作り、ユンリンさんによるヨガ
そして
フタバフルーツチームによるフルーツ曼荼羅づくりなど
子供たちだけでなくみんなが楽しめるワークショップが盛りだくさんとなりました
守矢さんによるステンシルもチャンネルスクウエアデザインでトートバッグをつくるなど
ショップスタッフのみなさんもとても喜んで下さいました

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今回はダンサーのunoさんが初参加でしたが
幼稚園でも小学校でもとても子供たちに人気でみんな思いっきりダンスしていました
最後の会場でも福島市のダンススクールの仲間たちや生徒達も来てくれて
ダンスワークショップがおこなわれました。

最後は福島出身の
渡辺俊美さんのライブや
福島市在住の
エリカさんのライブ、谷本賢一郎さんや青谷明日香さんのライブで終了となりました


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震災から4年が経ち
5年目の月命日からあらたな参加者が増えて来ている実感があります
東京からだけではなく
各地から参加したいと言ってくれる人がいます
そして福島県内からも
来月はどこですか?と各地から集ってくれています

福島葉元気になって来ていると感じることが多くなって来ています
それでも
その裏ではもしかしたら
「元気に振る舞っていないとやっていられない」ということがあるのかもしれません

震災後からずっとはりつめていた気持ちが緩む時はあるのだろうか?

そう考えたときに
もしかしたらこの月命日のロードがそんなひとときになってもらえたらと
みんなの笑顔をみて思いました


福島県内でも
月命日を忘れている人も多くいると思います

それは決して悪いことではないと思います
がもしも毎月11日が来るたびにいろいろと思い出し考え込んでしまう人がいるのであれば
一人で思い込むのではなく
すこしでもみんなで分かち合い励ましあえることができたらと思います


それは直接でなくとも
福島県内のなにかのニュースでとりあげてもらい
「忘れてないよ!今日もたくさんの仲間たちと月命日をもりあげているよ!」
ということがその人達に届いてもらえたらと

「風化なんかしていない
まだまだ全国のみなさんのたくさんの想いが在ります」と伝えることが出来たらと願います


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チャンネルスクウエアを運営しているみなさんはとっても素敵な大人達でした

楽しむことと危険なことをしっかりと教えていました

スノーボードでもスケートボードでもボルダリングでも
楽しむこと楽しみあえることと危険なことをしっかりと教えていました

それは福島で生きていくなかでの楽しむことと危険なこともなのだと思います


だれかのせいにして終わらせることなく
しっかりと子供たちと向き合っているかっこいい大人たちがそこにはいました

自分たちが子供たちへ食べさせているものの安全も自分たちで計ろう!

自分たちが大好きな山遊びや海遊びを子供たちにも伝えたい!

しっかりと今を生きる大人たちがいました


ラブフォーニッポンはこれからもチャンネルスクウエアを応援していきたいと思います

この日午前中に出逢った幼稚園や小学校の子供たちもたくさん遊びに来てくれました

この子供たちの笑顔をまた見れるようにこれからも活動を続けていきたいと思います


みなさん
どうぞこれからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいします


ラブフォーニッポンFB

また月命日に福島のみなさんから想いを授かっています


最後にスタッフの現地レポートもつけました

ありがとうございました


CandleJUNE






2015,5月11日スタッフレポート
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「生きる」ということ。

震災、原災があってから4年2ヶ月。

5.11は福島市にあるCHANNEL SQUAREにて月命日を過ごしました

2015.3.11

私はこの2年間
3月11日を福島市にあるまちなか広場で過ごさせてもらいました。

そこで毎回現地の皆さんに
Fukushima311のメッセージホルダーにそれぞれに
今の想いや現状
テレビでは放送されない現実
今更話せないこと
嬉しいことや
楽しいことなどを素直に書いていただいていますが
今年の311は
「生きる」ということを強く感じた日となりました

ーーーーーーーーーー

「311では
生かされた命。今生きている命。全ての命が光ある命であるように。」

「日常が戻った。4年が過ぎて忘れてた。俺、死ななかった。あの日の明日を行き続けてるんだ。毎日大変?忙しい?何言ってるんだ?俺達は生きている!!」

「今でも届く甲状腺診察の案内書類を見る度に体の奥が重くなるのを感じます。この日を忘れない為に自分の中に刻まれた印なのだと思います。私は忘れないで生きていきます。」

「4年前に感じたこと、思ったこと、これから感じること、思うこと、全部大切に一生懸命生きる!!」

「パパへ パパがいなくなっちゃってから、子ども3人いろんなことを抱えながらでも、すごく頑張って元気にパパの分まで生きてるよ  私もパパの分まで 3人の子供たちちゃんと育てるから、ずっとずっと空から見ていてね!今は仙台にいるけど、原町にこれからも会いに来るよ 家があった場所にもね!」

ーーーーーーーーーーー

「生きる」と言うことを強く感じさてくれたメッセージたちです。

あれから2ヶ月5月11日

4年経った今も原災での傷は深いものです

私が小さかった頃は

「どこで遊ぶ?」

「お外で普通に遊びたい」

そんなやり取りなどなく
当たり前の様に外で遊び
山の麓で秘密基地を作ったり
海で泳いだりしていました

福島には自然がいっぱいあります

でも
何も気にすることなく自然と触れ合うことができなくなっています。

そんな中
室内遊び場である
CHANNEL SQUAREで過ごさせていただいた5月11日

そこには子供達が元気に遊び
笑い声の絶えない1日がありました

自然ではないけれど
たくさんの大人たちとふれ合いみんなの笑い声が溢れていました

この笑顔を
絶やさないために
できることを探し
行動し続けて行きたいと強く想いました。


2015,4月の月命日を福島の仮設住宅で

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4月の月命日を福島市の仮設住宅でおこなってきました

浪江町のみなさんが暮らすこの仮設住宅に
ラブフォーニッポンは何度も訪れていますが
今回はここの住民で
いつも司会をしてくれる小学五年生のゆうきくんが4月11日が誕生日で
ぜひみんなにも来てほしい!!というお母さんのたっての希望で開催しました


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当日は
福島市にあるアポロガスさんが子供たちのためにキャンドル作りをしてくれたり
マッサージでは佐藤まきさん(福島)、ハンドトリートメント 高橋和江さん(新潟)と
バーベキュー提供は平塚さん、りえさん(塩竈)と
被災地県の方の参加や中越地震新潟からの参加してくださいました

震災から5年目でラブフォーニッポンのチーム編成も強いものになってきました

塩竈から持ってきてもらった魚介類は浪江町のお父さん達がさばいてくれてふるまわれました

みんなでおこなうバーベキューもだいぶ浸透してきて
仮設の人もスタッフたちもが、みんなで作って一緒に食べ
かつての浪江町の話や今の避難生活のことや
魚のことなど様々な話で盛り上がっていました




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そして毎月参加してくれている
フルーツ提供フタバフルーツさん(東京)やステンシルアート守矢さん(東京)
ネイルアートのみかさん(東京)と東京からのメンバーもそれぞれが得意分野での交流となりました

ステンシルアートの守矢さんは
仮設住宅の名前入りのオリジナルデザインを作って来て下さり
これがみんなに大好評でした


仮設生活も4年
ここでのたくさんの思い出や
繋がりをみなさんとっても大切にしています

「仮の住処ではあるが、仮の暮らしなんてものはない。」

以前住民の方に言われました

避難しているもの同士の集合住宅なのだから
それぞれが気遣いをもち、不安になったり問題が起こってもなんとかやっています

他の仮設住宅が辛くてここに引っ越して来た
という方も震災から3年目くらいからは多く話を聞きます


そんなみなさんからしたら
”笹谷東部仮設住宅”
という名前のここは
自分たちの誇るべきひとつの町なのではないかと感じました

そんな名前入りのトートバッグを守矢さんは作って下さいました


震災への関心が低下していると言われる中で
この日は大阪ラブフォーニッポンイベントの時に「ボランティア参加したいです」と
声をかけてきてくれた方も大阪から参加してくれて
一緒に月命日をもりあげてくれました

そして
今回初参加の小林祐治さん(フラワーアーティスト)は仮設集会場にプランター植物をもってきてくださいました
また和紙に押し花をはりつけてキャンドルランタンを作り
東京と福島を繋げていくというご自身のプロジェクトがあり、この日も
仮設住宅のお母さん達といっしょにランタン作りをおこなってくれました



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ライブアーティストも
福島で活躍しているエリカさんや会津出身の越尾さくらさん
そして毎回参加してくれている
谷本賢一郎さんや青谷明日香さんと
子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまでが楽しめるライブとなりました

新しいメンバーも増え
それぞれに役割分担が生まれ
また仮設住宅ではあるものの他の地域からの参加や
近隣の方の参加
幼稚園の親子の参加など
これまでの繋がりが毎月の月命日を作り上げてくれています


この日
最後に誕生日だったゆうきくんがお母さんにそっと言っていました


「いままで毎月11日はいろんなことを思い出して嫌な一日だった

でも今日はいままでで一番の誕生日だったよ。」



地震からの避難ではないことがこの福島で起きていることです

風評被害や復興格差
放射能に対しての様々なものさし
県内でもたくさんの軋轢が発生しています

県外の支援団体がすべきことは
そういった諸問題を認識すべきで
すこしでも地域内での軋轢を解消できるようなことだと思います

この日も仮設住宅での開催でしたが
地域の方々や他の仮設住宅のみなさん
そして幼稚園の親子など様々な皆さんが参加してくれて
ときにスタッフとして
ときにお客さんとしてみんなで楽しい一日を作り出していました

ひとつにはきっと福島県のみなさんの「おだがいさま」精神があるからだと思います

また
悲しみを知る人だからこそ
隣人の苦しみを知ることができるのかもしれません

震災から一年たらずで
多くの方々は「自立を!!」と言っていました
震災ではない災害避難がここ福島です

「自立」という言葉のむずかしさをもっと多くの日本人は知るべきだと思います

そして今日のこの月命日のみんなで一生懸命に楽しい一日を作ること

この一日こそが「自立」というものの一歩だとも思えました

それぞれが得意分野で交流をもち
連絡先を交換しあう

再会を喜びあう

原発事故からの避難に対しての長期的な支援プログラムは存在していないはずです

多くの方が現在も福島原発の状況は気になることと思います

ですがそれ以上にその原発がある福島のみなさんに関心をもち
そして交流をもっとしていかなければ問題の本質から遠のいてしまい
あらたな問題を発生していってしまうのだと思います

今でも緊急の支援が必要なのだと思います
これまでの支援という形ではない緊急の支援が必要なのだと思います

これからも毎月福島県で
福島の皆さんと一緒に月命日を作っていきたいと思います

みなさん
どうぞこれからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいします



ラブフォーニッポンFB

また月命日に福島のみなさんから想いを授かっています


最後にスタッフの現地レポートもつけました

お時間あるときにみてください
ありがとうございました


CandleJUNE




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2015年4月11日
5年目のはじめての月命日 
LoveForNipponは福島市笹谷東部へ

到着すると みなさんとびきりの笑顔で出迎えてくれ
いっきに賑やかな空気がながれました

いつもおにぎりや、おかずをたくさん作ってくれるお母さん達も郡山からきてくれました
おにぎりがあったかくて『わぁ おにぎりあったかい』と驚くと
『さっきにぎってきたんだぁ』とニコニコして
到着した私達に『食べな! 食べな! いっぱいたべなぁ!!』

ほんとにみんなこの月命日を楽しみにしてくれています。

私はネイリストとしてたくさんの手にカラフルなネイルを施します
みんな ネイルをすると笑顔になってくれます
1対1のネイルの時間いろんな話をしながらも時より、笑顔の裏側にふれさせてもらうことがあります

いつも明るくしてくれるお母さんにネイルをしている時に


『LFNが来てくれることがほんとに何よりの楽しみ。
みんなが集まれるこの時間、この日があるから仮設を出たくないの』


『ここにはみんながいるから』


と話してくれ 
そのあとに少し お母さんの言葉が消え
私はネイルの手をとめてお母さんと目をあわせると
 
『でも 私は2年後にはここを出るんだ』 


その言葉を私に言った時のお母さんの目は
いつもたくましく笑うお母さんではなくて
無防備でさみしそうでその目をみていたらなぜか 
いままで私達を何度も何度も、出迎えてくれていた
お母さんのとびきりの笑顔をいっぱい思い出し涙が流れました


この4年間に心をぐっとこらえた事が何度あったのだろう 
無理して笑ってた事も何度あったのだろうと。


次の瞬間に


『それまではJUNEさんたちを追いかけ回すんだー!』


さみしそうな目だったけれど、ガハハハハ!!と笑って言いました


お家がなくなったり、あっても戻れないから過ごしている 
この場所で5年目の生活


『もとの家は住めない。 もうね ねずみがすごいんだ!』


とも聞きました
家族で暮らした思い出もつまった場所なはずです 


言葉にならない気持ちでいっぱいになったんだろうと思いました。

今暮らしている場所は仮設住宅とよばれますが
仮の暮らし場所でなく 一生懸命生きている場所です

この月命日 の11日
 悲しみが生まれた日を、みんなで一緒に笑顔になれる日に

私はここに住むお母さん達の爪に色を塗りました。


明日になっても明後日になってもキラキラしていて
月命日を思い出して笑顔になってほしいと思います 


綺麗な手になっていつもと違う会話が生まれることが
 私が月命日にできること

また5月11日も Love For Nippon は福島へ行きます


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